この記事で整理すること

  • 患者の受診判断に必要な基本情報を優先する
  • 医療機関の優劣や治療効果を誤認させる表現を避ける
  • 公開時だけでなく、更新する人と確認手順を決める

まず、現場と一致する基本情報を作る

院名、住所、入口、診療時間、休診日、予約の要否、予約手段、問い合わせ方法を、院内で決めた運用と照合します。開業予定日が確定していない場合は、確定日として表示しません。診療科名、資格、設備、対応可能な言語なども、実際の体制と掲載条件を確認してから記載します。

スマートフォンで、初めて見る人が診療内容と来院方法を探せるかを点検します。予約ボタンが外部サービスへ移る場合は、移動先が分かる案内を付けます。受付方法の違う診療があるなら、その条件をボタンの近くに書きます。症状が急なとき、予約を待たずにどこへ連絡すればよいか(診療所の電話、救急の119番など)も、予約ボタンの近くに書きます。受付側にも同じ説明を共有し、ウェブ上だけで約束が増えないようにしてください。

見出し・画像・引用も、広告の確認範囲にする

厚生労働省は、医療機関のウェブサイトに関する広告規制を案内しています。2026年3月の事例解説書第6版では、ウェブサイトに加えてSNS・動画の事例も扱っています。本文だけでなく、見出し、バナー、画像内の文字、動画の字幕、検索広告、外部サイトの掲載内容まで確認対象として一覧にします。

このメディアでは医療機関のランキング、比較優良表現、患者の体験談を掲載しません。医院のサイトを準備する場合も、治療等の内容や効果に関する患者の主観的な体験談の広告は避け、口コミの転載やスタッフによる代筆で置き換えないようにします。「必ず」「絶対」といった効果の保証や、根拠の説明できない実績・満足度も使用しません。

自由診療のページは、説明を切り離さない

自由診療について広告可能事項の限定解除を検討する場合は、適用条件を確かめ、治療内容、標準的な費用、主なリスク・副作用など、必要な説明を適切に記載します。治療期間や回数、別途発生する費用も、実際の内容に応じて整理してください。料金や利点だけを目立たせ、必要な説明を読みにくくしていないかを確認します。

未承認の医薬品・医療機器や承認範囲外の使用を伴う内容などは、さらに確認事項があります。このページの項目だけで掲載可否を判断せず、最新の厚生労働省資料と個別の内容を照合します。制作会社のひな形を使う場合も、医師が内容を確認し、自院の診療と一致しない文章を残さないようにします。

公開後に情報が変わることを見込んで、更新の手順を決める

診療時間、料金、医師の勤務、予約方法が変わったときに、誰がどこを直すかを決めます。院内掲示、公式サイト、予約サービス、地図サービス、SNSなど、同じ情報が掲載されている場所を一覧にしておくと更新漏れを追えます。公開前の原稿、確認者、根拠資料、公開日、修正履歴も残します。

問い合わせフォームを設ける場合は、利用目的、受け取る項目、保管先、閲覧できる人、保存期間、削除方法を先に決めます。一般の問い合わせで病歴などを不用意に集めないよう、入力案内を整えてください。フォーム、電話、予約の動作を実機で確かめ、見た目の完成と、情報が正しく届くことの両方を確認して公開します。

確認リスト

相談・作業の前に、ここを確認

0 / 8 項目を確認済み

作業の進み具合の記録です。完了しても適法性や事業の可否を判定するものではありません。

出典・確認日

  1. 厚生労働省:医療法における病院等の広告規制について ↗確認日:2026-10-16
  2. 厚生労働省:医療広告規制におけるウェブサイト等の事例解説書(第6版・2026年3月) ↗確認日:2026-10-16

制度の対象・期限・地域ごとの取扱いは、必ず最新の公式案内をご確認ください。本文は一般的な情報と資料整理の手順であり、個別の法務・税務判断を提供しません。